便利なポイント
- ネジの回転と移動が連動されるため、複雑な動作を正確に表現できる
- 規格に沿ったネジ山の間隔やネジの長さが設定できるため、より詳しい動作確認ができる
- ネジとネジ穴の関係を自動的に認識して合致が適用されるため、設計時間を短縮できる
使い方
今回は例として、図のようなネジ穴にハンドルネジをアセンブリし、ねじ合致をつけてハンドルの回転でネジが移動するようにしてみましょう。
比較のため、左図に同心円による合致をつけた動作、右図にねじ合致をつけた動作を表示しています。同心円による合致ではハンドルの回転に関係なくネジが移動するため、ネジとしては不自然な動きをしています。
このようなGIFや動画は【アニメーション】を使うと作成できます。


①まず一つ目の構成部品として、ネジ穴を作成します。
「穴ウィザード」を使い矩形フィーチャーに穴をあけます。これにより穴の側面に、アノテートアイテムである「ねじ山」が自動的に挿入されます。
(図はわかりやすいように「ねじ山」をシェイディング表示するよう設定しています。また断面を見せるため半分にカットしています。)

②次に二つ目の構成部品である、ハンドルネジを作成します。
今回は縦の円柱フィーチャーをネジに見立てるため、円柱にアノテートアイテムである「ねじ山」の挿入が必要になります。「ねじ山設定」には円柱のエッジを選択します。
なお、「規格」オプションより規格に合ったネジ山を設定することも可能です。

③新しいアセンブリを作成し、①で作成したネジ穴部品を開いてアセンブリ原点に固定します。また、②で作成したハンドルネジ部品を追加します。

④【ねじ合致】により部品を合致させます。「合致選択」は同心円の合致と同様に部品それぞれの円柱面を選択します。
なお、オプションにより1mm動くごとに回る回転数、もしくは1回転ごとに動く距離を設定することも可能です。

⑤OKをクリックすると合致が完了します。ハンドルを回して、ハンドルネジが回転しながらネジ穴に沿って上下に動くことを確認しましょう。
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